大森水産株式会社 会社概要
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海苔について DRIED SEAWEED
海苔の養殖のルーツである大森
海苔の本場・東京大森−養殖発祥の地
日本の産地
世界の産地
海苔が出来るまで【海苔の養殖方法】
海苔の輸入
栄養価と成分
ドゥルー女史
海苔養殖発展の3つの柱
海苔の日
節分と海苔巻
日本の産地
海苔は日本の特産品でもあるが、生産国は日本に限らない。海苔養殖に適当な海域であれば生産することも出来るが、その条件を備えた海域は限られている。
潮の流れが比較的穏やかで、窒素、リンなどの海苔の生育に必要な栄養塩が多いところ−がその主な条件だが、その条件を備えた海域を持つ幾つかの国で養殖が行なわれている。
東日本地区 東日本地区 瀬戸内海地区 瀬戸内海地区 九州地区 九州地区
東日本地区
ここでは、三重県から北海道までを大きく東日本地区とする。 この地域では、三重県の伊勢湾。愛知県の知多湾、三河湾、渥美湾。神奈川県・千葉県の東京湾。宮城県の仙台湾などが主な漁場である。 この地区は約25億枚の生産数量になり、全国の約25%を占めている。

[三重県]
約5億枚(全国生産量の約5%)の生産能力を持つ産地で、木曽川の河口に漁場を持つ桑名地区をはじめ、良質の海苔産地である。慶応3年から明治7年にかけて、良質海苔産地として確立した。

[愛知県]
約8億枚(同8%)の生産能力を持つ産地。安政4年頃から始められたが、明治後期から大正の初めにかけて良質海苔産地として大きくなった。近年は渥美湾の空港建設でやや生産量が減少しそうである。

[神奈川県]
約2億枚(同0.2%)の生産能力を持つ産地。明治4年に本格化し、かつては、大森地区同様に東京湾の良質産地として注目されていたが、京浜工業地帯の埋め立てなどで川崎の主力漁場が消え衰退した。現在は、横浜市柴、金沢。横須賀市走水、大津。相模湾側の長井が主な産地。

[千葉県]
約5億枚(同5%)の生産能力がある。上総地区では文政5年から海苔が生産されていたが、県下で本格的になったのは明治16年頃から。近年は東京湾の開発で漁場も木更津、富津の両地区が主力漁場になった。香の良い海苔が生産されて、質と香で関東地区では根強い人気を持っている。

[宮城県]
約8億枚(同8.3%)の生産能力を持つ。安政元年の始まりだが、明治初期には東京湾を除き、関東地区で3大海苔生産地(上総・千葉県、三保・静岡県、仙台・宮城県)として注目されていた。宮城県沿岸がすべて海苔産地であったが、現在は、仙台湾、気仙沼湾が主力産地である。

[その他]
福島県が昭和50年代で全国共販から姿を消し、岩手県も昭和60年度を最後に全国共販から姿を消した。静岡県も浜名湖周辺で生産されていたが、昭和50年代に全国共販から姿を消した。北海道は室蘭、釧路、網走で生産されていた。これら各産地とも一部で生産されているが、地場消費程度の生産量である。
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瀬戸内海地区
大阪湾の和歌山、大阪の両県から、瀬戸内海に面した兵庫、岡山、広島、山口と四国の徳島、香川、愛媛の3県を瀬戸内海地区としている。
兵庫県、香川県の生産量が大きいが、約35億枚の生産能力を持ち、全国の約35%を占めている。

[大阪府]
約300万枚(全国生産量の約0.03%)の生産能力がある。明治24年頃からの産地であるが、昭和16年頃から本格的になっている。しかし、沿岸の埋め立てで漁場が減少し、関西新空港の建設で主力漁場が消滅し、現在は、尾崎、西鳥取で4名の生産者になっている。

[和歌山県]
約200万枚(同0.02%)の生産力がある。海苔生産の歴史は古い。正徳(1709年)には、すでに「妹背のり」として市場にあったようだ。和歌川の河口で、和歌浦、和歌川地区が産地で現在も変わらない。しかし、生産状況は思わしくなく、現在は、5名の生産者になっている。

[兵庫県]
約17億枚(同17%)の生産能力がある。明治初年に網干で生産が本格化している。明治24年の水産事情調査では全国第15位の生産量であると報告されている。日本海側の城之崎でもかなり生産されていたようだ。現在は、神戸市から赤穂、家島群島、淡路島の一帯で生産されている。全国で1〜2位を争う産地。コンビニおにぎりに使われる量は日本一。

[岡山県]
約4億枚(同4%)の生産力がある。吉井川、旭川河口域の児島湾で明治41年に始ったが、大正3年から本格的な生産が始まった。近年は、笠岡地区の臨海工業団地の造成などで、児島湾から牛窓にかけての産地が主力漁場になりつつある。

[広島県]
約1億枚(同1%)の生産能力がある。東京に次ぐ古い産地で、1600年代(江戸時代)からの産地である。大田川の豊富な水量と遠浅の沿岸に恵まれ、仁保、江波、草津が主力産地で、全国3位の生産量であった。また、ミノミアサクサ(水呑)の原産地でもある。その後、埋め立ての造成が盛んになり、漁場が減少した。現在は、尾道、田尻の沿岸と田島、走島の島しょ部が主力産地になっている。

[山口県]
約2億枚(同2%)の生産力がある産地。明治7年に錦川の下流門前川河口漁場で始まり、椹(ふし)野川、木屋川、厚狭川、佐波川の河口で盛んになり、明治40年代に本格化した。現在は、宇部岬、小野田、防府、藤曲などが主な産地である。

[徳島県]
約2.5億枚(同2.5%)の生産能力を持っている。明治20年から30年にかけて、鳴門市を流れる旧吉野川の河口で始まった。しかし、昭和19年頃から同24年頃にかけて本格化した。現在は、産地も縮小し、長原、渭東、川内、辰巳、今津などが主要産地である。

[香川県]
約10億枚(同10%)の生産力がある。明治の初めに生産が始っているが、明治10年から同15年頃にかけて本格的になっていたようだ。
全県下で生産されているが、小豆島、直島、高松から志度にかけて規模の大きな漁家が多く、大きな産地も幾つかに分かれている。近年は、直島、小豆島などの島しょ部産地の生産状態が思わしくないようだ。

[愛媛県]
約2億枚(同2%)の生産力がある。江戸時代の初めに西条で始められたが、その後途絶え、明治18年から次第に増え始め、大正時代に本格的になった。現在は、沿岸部は禎瑞、西条、壬生川などが主産地で、島しょ部では、津倉、弓削などが主産地になっている。
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九州地区
福岡、佐賀、長崎、熊本の有明海沿岸、福岡、大分の豊前海沿岸、鹿児島の八代海沿岸が主漁場である。
全体の生産数量は約40億枚で、全国の約40%を占めている。中でも有明海だけで約40億枚の生産能力がある。また、質の良い海苔産地として注目されている。近年は、諫早干拓堤防の影響が有明海の海況異変につながっているとして、注目されている。

[佐賀県]
約18億枚(同18%)の生産能力がある。有明地区と玄海地区が生産していたが、玄海地区は平成6年度まで共販を行なっていたが、生産量の減少で平成7年から共販を中止した。有明海では、大正8年に大詫間と久保田で始められたが、本格的な生産が始ったのは、昭和28年頃からである。有明海では最も遅く本格化した産地であるが、先進県の進んだ技術を取り入れたこと、指導機関の指導を素直に聞いたこともあって、有明海の産地では、最も早く良質海苔生産地として評価された。現在は、ギフト用、上級業務用海苔として、国内では高い評価を得ている。

[長崎県]
約3千万枚(同0.3%)の生産力を持っている。明治44年島原・猛島地先で養殖実験が行なわれたが、太平洋戦争後に本格化した。しかし、諫早干拓で主力漁場が消滅した。現在の産地は、諫早湾から島原寄りの有明、国見、島原地区になっている。

[熊本県]
約12億枚(同12%)の生産力を持っている。明治の初めに菊池川河口の滑石、高道(現玉名市)で海苔が生産されていたようだ。明治12年頃から球磨川河口の八代海域で生産が始められ、有明海では、熊本県が最も早い産地になる。また、昭和28年にはかき殻に潜っている、海苔糸状体から人工的に海苔の種付けを行なう実験を成功させ、海苔養殖の飛躍的増産に結びつけたのが熊本県水試鏡分場の太田扶桑男氏で、海苔養殖の先進県でもある。また、有明海で浮き流し養殖にいち早く取り組んだのも熊本県である。また、芦北・湯浦にはユノウラアサクサ種があり、現在も湯浦川で採苗している。 現在の産地は、有明海と八代海に及んでいる。支柱漁場と浮き流し漁場があるのも有明海では熊本と長崎で熊本の生産量が多く、浮き流し漁場で生産される海苔は、コンビニおにぎりに使われる量が多い。

[大分県]
約3千万枚(同0.3%)の生産力がある。明治39年頃から生産が始められた。山国川の河口にある中津地区は、福岡県境で豊前地区の海苔養殖を見て、導入する動きが強かった。また、鶴崎、大在、坂ノ市などが大きな生産地であったが、鶴崎臨海工業地帯の造成などで、この主力産地が消滅した。現在は、中津地区、国東地区などが主な漁場である。

[鹿児島]
約1.5千万枚(同0.15%)の生産力がある。明治18年に生産の記録がある。しかし、大正末から生産が本格化した。昭和30年代までは錦港湾(鹿児島湾)の沿岸、八代海沿岸に漁場が広がっていた。垂水、国分、加治木、喜入などの鹿児島湾内の産地が良い海苔を生産していた。八代海沿岸では、出水、阿久根、川内、串木野などが産地であった。現在は、出水市だけになった。
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